これは間違いねえだろｗ

梅雨っぽい感じが全くしない真夏のような気温の中
無職は蒸し暑い部屋でいつものようにネットに興じていた。

「今日はいい求人ねぇな～」とか言いながらダラダラしていると
突然携帯に着信が！！！

普段人と接する機会がないので迷惑メールが来ることがあっても
電話が鳴る事はしばらくなかった。

「まさか…」
番号を確認してみる。

この市外局番って先日書類送ったとこと同じじゃねえか！！！

ついにこの日が来たかぁ。
そうだよなぁ、いくら俺でも数撃ちゃ当たるよなぁ。
いや！イカンイカン！前にも電話で「もう採用する人決まっちゃってんですよー」
ってな事があったし油断は禁物だ。

とにかく面接のお知らせだったらアレなのでメモ（レシートの裏）とペンを用意して、と。

一呼吸置いて猛々しく電話に出る。

「はい、○○です！（ｷﾘｯ」
決まった！こういうのは第一印象が大事だからな。

「えー、△△銀行の者なんですがキノシタさんですか？」

あ？

え？

○○っつってんやろうが！何がキノシタやねん！おいこら！！！

とは思ったものの事なかれ主義の俺はそんな事を言えるわけもなく
「イエ、チガイマスケド…」と男らしく主張。

「あー、そうですかぁｗ失礼致しましたぁｗ」プチッ

何でこんなタイミングで応募先と同じ市外局番から間違い電話がかかってくんだよ。

今日は暑いから麦茶が美味しいわ。

美味しいわ…

マブダチ佐川急便

履歴書を郵送するために近所の郵便局へ出かけた。
家を出てすぐに「こんにちは！」と爽やかな掛け声…誰だ！？

いつもうちに楽天等で購入したブツを配送してくれる佐川急便の兄さんであった。

無職生活を満喫していたある日、佐川さんから電話があって
「時間指定が夜間になっているんですが今近くに来ておりまして
よろしければ配達に伺ってもよろしいですか？」みたいな内容だった。
「あぁ、お願いします」と言って５分後に配達、商品を受取る。

俺は仕事をしていた時代のクセともしかしたらどこかに出かけてるかもしれんという懸念から
何か注文する時はいつも１８時以降の配達指定にしていたのだ。

しかしながら大抵うちでゴロゴロしてるんで
いつも佐川さんからの電話に出て夜間指定の品を昼前に受け取るパターンが続いた。
ちょうど出かけてたのは１度くらいしかないな…
収入がないクセに調子こいて色々とポチポチ注文してた時期があり
下手すると連日顔を合わせる事もあり完全に顔見知りになってしまっていた。

「ちきしょー、いつも夜間指定にしやがって…午前中指定にしろや！」とか
「あのオッサンいつ行ってもいるじゃねえかｗｗｗｗ」とか
色々思われてるだろうなぁと被害妄想が捗る。

そんなわけで家の外で声をかけられたのは大変気まずいような気分。
いや、むしろ「見ろや！わしもたまにはこの時間に外に出るんだぜ！！！」
というアピールが出来て良かったのか？
結局のところ履歴書送るだけだから１０分弱で帰宅するけども…

早く仕事を見つけて佐川の兄さんに
「あのオッサン昼間に出てこなくなったじゃねえか！」と思わせたい。

責任をもって破棄しちゃう感じで

２０日ほど前に履歴書を郵送したとこからようやく封筒が届いた。
いつもなら履歴書と職務経歴書が入ってて重厚感溢れる封筒なんだけど今回はやけに薄い…
もしかして…これは郵送での面接通知なのかっ！！！！

うん、お祈り状だった( ^ω^ )
祈りの呪文と「応募書類は責任をもって破棄致します」とか書いてる紙切れのみ入ってた。
まぁ履歴書とか送り返そうと思ったらめんどいし郵送料も高くなるもんな。
大体俺の方もあの変な字と変な顔の写真貼ってる履歴書が返ってきても別に再利用できないし
わりとどうでもいいからな…

ついでに以前書類送ったら２日でうちに返却という驚きのマッハお祈りをしてくれた会社が
またハロワに求人出してた…２ヶ月前の募集は何だったのか。
ボーナス４．５ヶ月分とか書いてたし応募者いっぱいいただろうに。

５年ほど前にハロワで仕事探してた時は
応募→面接な求人がかなり多かったんだけど今は同じような職種で探してんのに
ほとんどが書類選考ありなんだよなぁ…これにもまた多数の空求人が含まれてるんだろうな。
採用する気もないのに面接に呼ばれて交通費を無駄にするよりはマシなんだろうか。

そんなわけで未だに一度足りとも書類選考を通過しないのは自分の低スペックっぷりに加えて
空求人にひっかかっているって事なんだという設定にしておいて
自分のわずかばかりのプライドを守る今日この頃。